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2018年8月


 大阪万博の年、1970年1月、南米アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスの広大な公園、「パルケ・パレルモ」の中にあるアエロ・パルケ飛行場から飛び立って約1時間30分、直線距離で942km、道路では1050km、機は高度を下げて、アルゼンチン北部の州都、サンチアゴ デル エステロに着陸した。尚、サンチアゴは聖者の名前、至る所に見られるので、後ろに de Cuba de Chile de Compostera (キューバ、チリ、コンポステラ 等)をつけている。英語に当たる言葉はSaint James. (因みにアルゼンチンには23州があり、面積は278万kmで世界第8番目、日本の8倍弱、人口は約4000万人、日本の三分の一、この州の北部にはフフイ州、provincia de Jujuy があり、ボリビアと接し、有名なウユニ塩湖にも近い。)快適なエアコンの効いた空の旅を少し満喫して機外に出た瞬間、火の中に投げ出されたかと思うほどの熱風が襲ってきた。瞬間、息をするのが苦しい程の暑さであった。砂漠に近い内陸部、当時26歳の私にとっても、いわば炎熱の地獄を見る思いをした。多分40度を超えていたのではないだろうか。しかし木陰に入ると涼しくて、別天地に来たかのようであった。行ったこともないが、孫悟空に出てくる火焔山もこれに似た灼熱の地獄であったのだろう。昔のことを書くと、又か、とか今は時代が違う、という人も多い。事実その通りだと思うことも多いが、昔のことを参考にして現代を生きるという事も一つの方策だ。運動しても、マラソンをしても、喉が乾いても「水を飲むな」という事が鉄則であった。水を飲むと汗が出て、スポーツに支障をきたすという考えであった。しかし今はどうだろうか。昔の指導者が聞けばびっくりするような「水分補給は欠かすな」「水を飲め、飲め」という大合唱、血が濃くなることによる障害の発生が多くなることを危惧している。以前は膚を焼くことが健康の象徴と言われた。海水浴で日光に当たり、皮膚が焼かれて、何枚もめくれた。体中が新しい皮膚と焼けた皮膚でまだらであった。男性だけでなく、女性もしかりであった。白い肌の人は病的に見えた。健康でないように思えた。今は男性も女性も戸外に出ることをあまり好まず、出ても衣服でガードし、日焼け止めクリームを塗りまくっている。紫外線とか、シミ、そばかすになることを恐れている。欧米で日傘をさしている人をめったに見ない。膚を太陽にさらけ出し、日光浴を楽しみ、森林浴を享受している。けがをすればどうだろうか。切り傷、擦り傷では消毒液で消毒し、ガーゼをまいたり、バンドエイドを貼ったりした。しかし今は流水で傷口を洗い、そのままにしておく場合が多い。医学の進歩が人の考えを変えたのか、環境の変化によるものか、或いは国民性なのか。複雑で、多様性の社会で大きく発展・成長を願う園児には他人の意見を尊重すると同時に自分の信念、意見を持つことの柔軟性と重要性をより一層求められている。昨年この便りで幼児教育の重要性を述べ、投資効果から考えても、大人に投資するよりは幼児に投資するほうがより経済的で、そのうえ効果が大きいとアメリカの学者の実証的な意見を紹介し、政府もそれらの検証された意見を参考にして、来年10月から幼児教育無償化を決めた。私たちもそれに呼応して保護者の期待に応える人材の確保、設備の更新に取り組んでいかねばならない。一か月にわたる夏休み、家にいることの憂鬱がある半面、今まで以上に親子のスキンシップを図り、子供たちを持つ喜び、幸せを見直すいい機会となるでしょう。子供の成長は親の喜び、みんなの幸せ、8月下旬、大きくなった子供たちを首を長くして待っています。



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